こんにちは。ミライです。
2020年4月27日、ホームレスの事件に関与したとして5人が逮捕されました。
逮捕された5人のうち、4人は「朝日大学 野球部」のメンバーだったため、野球部員による犯行は世間に大きな衝撃を与えました。
(1)野球部の元メンバー:2人
(2)野球部の現役メンバー:2人
しかし、野球部のメンバー4人を含む5人は全員19歳であるため、少年法が適用されており、実名は公表されていないのです。
この事態を受けて、ネット上では義憤に駆られたユーザーが犯人の特定作業を開始。
そして、現在では真偽不明の情報が出回る事態となっているのです。
ただ、こうした情報を投稿・拡散した場合、名誉毀損に問われるリスクがあります。
そのリスクについて「読売新聞」が報じているため、真偽不明の情報を書き込むことの危険性について考えましょう。
目次
ホームレス事件で犯人の名前(実名)や顔写真が拡散
逮捕された5人は19歳であるため、名前(実名)や顔写真は一切明らかにされていません。
しかし、ネット上では報道などで得られた断片情報を繋ぎ合わせて、状況証拠から犯人と断定された5人の素性が拡散されています。
ただ、それらの情報には確固たる根拠はなく、あくまでも憶測の域を出ないものです。
こうした不確かな情報を書き込んだり拡散することは、相手方の名誉を毀損する可能性があり、場合によっては刑事・民事上の法的責任を追及されることもあります。
名誉毀損のリスクについて「読売新聞」は次のように報じています。
一方、SNSでは事件の臆測が飛び交い、
逮捕された少年を特定しようとする書き込みが目立つ。専門家はこうした行為は刑法に抵触する可能性があると警鐘を鳴らしている。
事件と無関係の部員が犯人視されたり、
事実と食い違う内容の誹謗(ひぼう)中傷を受けたりしている。
インターネット問題に詳しい千葉大の藤川大祐教授(教育方法学)は
「『自分たちの力でやってやろう』という私的制裁が、
ネット社会になったことでより容易になった。」「制裁したいのに相手が決まらないとモヤモヤするため、
無責任に犯人を決めつけて攻撃することで願望が満たされる」と指摘。
「少年事件に限らず、
これまでも加害者が特定されないと、
こうした事例は繰り返されている。刑事罰や損害賠償の対象になり得る行為で、
許されるものではない」としている。
(2020年5月1日配信)
上記の通り、拡散された情報の中にはデマが含まれており、事件とは無関係の選手が”犯人”として吊るし上げられているのです。
当然、デマを書き込んだ”最初の人物”は刑事・民事上で責任を追及されるでしょう。
しかし、こうしたデマを拡散(リツイート・シェア)した人間も法的責任を追及される可能性があることに注意が必要です。
世間の反応
少年法は改正の議論をした方がいいのかも。
凶悪犯罪でも保護する意味ってあるの?
犯罪抑止の点でも、
しっかり名前が出ちゃうって方向に行くべき。
>少年事件に限らず、
これまでも加害者が特定されないと、
こうした事例は繰り返されている。19歳は少年じゃないと思いますが。
一刻も早く少年法を改正すべきだと思う。
憶測というものは情報不足から生じる。
単純にしっかりとした情報を出せば済む話ではないか。
大学生が少年か?
斟酌する必要があるとは思えない。
朝日大学 野球部:犯人メンバーの名前や顔写真が特定?
逮捕された5人の名前は既にネット上に出回っており、「犯人特定」という文言と共に顔写真も掲載されていました。
実際の投稿がこちらです。
■5ch(2ch)
本記事では、犯人とされる人物を暴露することが目的ではないため、名前(実名)や顔写真については全て非公表とさせて頂きます。
ただ、これらの投稿がきっかけで、検索エンジンでは「個人の名前」が候補として出現してしまっています。
ネット上で名前が挙がっているメンバーが”本当”に犯人なのかは不明です。
もし、名前の挙がったメンバーが犯人でないのであれば、彼らも”被害者”ということになります。
無関係なメンバーが犯人として名前を拡散される
冒頭でも触れた通り、ネット上で拡散された情報の中には誤情報(デマ)も含まれていました。
犯人として名前が挙がったメンバーの中で、無実の罪を着せられた選手は2人いるようです。
この2人のうち、1人は所属チームが公式に否定する事態となっています。
この状態が続くようであれば、被害者の部員から法的措置が講じられる可能性があります。
事件とは無関係な部員が法的措置を検討
”犯人”として実名が挙げられた部員の中には、事件とは無関係な人物も含まれていました。
この事態を受けて、実名を晒された部員の1人が法的措置の検討を表明したのです。
同大野球部1年のある部員は
「こいつが犯人です」
と実名をネット上で書き込まれた。
根も葉もないデマがあたかも事実として、
ネット上で拡散されていく。
その部員は両親と相談し、
事実無根の書き込みを行った投稿者に削除要請を出した。投稿者が応じない場合は名誉棄損で訴訟することを検討しているという。
※「AERA dot.」より引用
(2020年5月6日配信)
今回の一件で部員の素性を拡散した方は即刻削除して下さい。
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