こんにちは。ミライです。
2020年5月2日、山梨県内で”55例目”となる新型コロナウイルスの感染者が確認されました。
この人物は東京在住の女性(20代)で、嗅覚や味覚に異常があったにも拘わらず、高速バスを利用して「東京⇒山梨⇒東京」と移動を繰り返していました。
この女性はPCR検査の結果待ちであり、自宅待機の要請が出ていました。
しかし、その要請を無視して帰省先の山梨から東京に戻っていたのです。
その後、陽性であることが判明。
国民が一丸となって感染拡大の防止に尽力している中で、この女性に行動はあまりにも身勝手極まりないものした。
そのため、ネット上ではこの女性に対して批判の声が殺到。
また、それに伴い、女性の名前(実名)や顔写真など、真偽不明の情報も飛び交う事態となっているのです。
一体、ネット上ではどんな情報が飛び交っているのでしょうか?
本記事は、
ネット上に流布されている真偽不明の情報を検証・論評することを主眼としています。
真偽不明の情報については可能な限り情報源を明示(引用)していますが、
出処が確認できなかったものは「ソース不明」と記載しています。
本記事はネット上の噂を肯定するものではないことをご留意頂いた上でご覧ください。
また、
本記事をお読みになる方も先入観や偏見を排して、
公正中立な視点でネット上の噂を考察して頂ければ幸いです。
目次
山梨帰省:コロナ感染の20代女性の実名は「渡辺まゆ」と特定?
コロナウイルスに感染した20代女性ですが、この人物は「富士北麓地域」に住んでいることが既に報じられています。
翌日29日に新宿発山中湖旭日丘行きの高速バスで、
富士北麓地域にある実家に帰省したということです。
さらに、先月30日には、
富士北麓地域にある友人の自宅で5人ほどでバーベキューをしていました
※「NHK NEWS WEB」より引用
(2020年5月2日配信)
公表されている情報だけでは個人を特定することは不可能ですが、ネット上では女性の名前(実名)として「渡辺まゆ」という真偽不明の情報が確認されています。
このツイートから察するに、20代女性の地元では既に身元が特定されており、情報が出回っているようです。
ただ、注意すべき点は「渡辺まゆ」という情報を裏付ける確証が一切提示されていないことです。
このTwitterアカウントでは「渡辺まゆ」という実名のみが提示されているだけであり、肝心な”情報源”については明らかにされていないのです。
そのため、この女性が実在するのか疑った方がいいでしょう。
事実、このツイートにも「定かではありません」と表記してあり、情報源が不明であることを認めています。
「渡辺まゆ」はデマ?顔写真+Facebookは?
コロナに感染した20代女性として「渡辺まゆ」という名前が挙げられていますが、そもそも、この情報はどこから出てきたのでしょうか?
そこで、情報の出処を調べたところ、「爆サイ」より以下の書き込みが確認されたのです。
上記の通り、爆サイでは20代女性の苗字が「渡辺」だと”噂”されていたのです。
さらに、20代女性は”某アイドル”と同姓同名だとされていました。
「渡辺」「某アイドルと同姓同名」という情報が組み合わされた結果、「渡辺麻友⇒渡辺まゆ」という情報に派生したと思われます。
■渡辺麻友(元AKB48)
しかし、「同姓同名らしい」という表現の通り、爆サイに寄せられている情報は全て”根拠のない憶測”です。
掲示板を読み返しても、「20代女性=渡辺まゆ」説を裏付ける確証は存在していませんでした。
そのため、ネット上に流布されている「渡辺まゆ」という人物については、存在そのものが疑わしいと思われます。
Twitter上では「渡辺まゆ」本人とされる”顔写真”が出回っていますが、出処が不明であるため、ここでは非公表とさせて頂きます。
また、SNSについては同姓同名のFacebookが確認されているものの、20代女性のものと”断定”できる根拠は一切ありませんでした。
本人と”特定”されたTwitterアカウントが「かかってこい」と挑発
山梨に帰省していた20代女性のTwitterだと”特定”されたアカウントでは、次のような一文が投稿されていました。
上記の通り、このアカウントでは「かかってこい」と挑発的な一文が投稿されていたのです。
問題のTwitterは爆サイにリークされたアカウントで、炎上前までは家族や友人の写真がアップされていました。
しかし、今回の騒動が拡大したことで、このアカウントは既に削除(閉鎖)されています。
ただ、削除する直前に複数のツイートを投稿しており、その中の1つが「かかってこい」という文言だったのです。
これ以外にも、このユーザーは次のようなツイートをしています。
上記の通り、このユーザーは「本人(20代女性)ではない」とネット上の疑惑を完全に否定していたのです。
しかし、炎上後にアカウントを削除したことと、「かかってこい」という挑発的なツイートをしたことで更に疑惑が深まる事態となっています。
また、あるユーザーがTwitterのIDを調べたところ、炎上前と炎上後でスクリーンネームを変更していたことが判明したのです。
名前の変更が明らかになったことで、「特定完了」という書き込みがネット上に散見されます。
しかし、これは「名前を変更した」という事実が明らかになっただけであり、爆サイにリークされたTwitterアカウントが20代女性のものであると”特定”されたわけではありません。
職業はパティシエ?勤務先の会社はケーキ屋?
山梨県で55例目となった20代の女性ですが、この人物は体調不良を自覚していながら、東京の会社に勤務していたようです。
一体、この女性はどんな仕事をしているのでしょうか?
そこで、職業(仕事)について調べたところ、「爆サイ」では「パティシエ」という情報が確認されたのです。
「職業=パティシエ」説が浮上した理由は、本人とされるTwitterアカウントが爆サイに”リーク”されたからです。
女性の勤務先(会社)については以下の記事をご覧ください。
BBQに参加した友人の情報も拡散される
炎上している20代女性は、自身がコロナに感染していながらも友人4と共にBBQに興じていました。
一緒にBBQをしていた友人4人も濃厚接触者であり、PCR検査の対象となります。
実は、爆サイでは友人に関する情報も出回っていたのです。
それがこちらです。
上記の通り、4人のうち2人の友人は「看護師」と「保育士」と”噂”されていました。
しかし、これも情報源が明示されておらず、人づてに聞いた話をそのまま投稿しているに過ぎません。
先ほどの「渡辺まゆ」と同様で、友人に関する情報もデマだと思われます。
結論:根拠が一切なくデマの可能性あり
山梨に帰省した20代女性に関して、ネット上に流布されている情報は全て確証がなく、噂の域を出ない話でした。
一部では本人とされる顔写真が出回っていますが、これは相手方のプライバシーや肖像権を侵害する行為です。
また、確かな根拠もない中で「コロナに感染した」という情報を流すことは、名誉毀損が成立する恐れがあります。
本記事では「渡辺まゆ」という名前を挙げていますが、これは感染者の特定を意図したものではありません。
爆サイでは「渡辺まゆ」に関連する情報を挙げ連ねて「特定完了」と投稿されていました。
しかし、先述した通り、それらの情報を裏付ける根拠は何ひとつ存在していないのです。
そのため、ネット上に流布されている情報はデマだと見ていいでしょう。
こうしたデマやフェイクニュースは頻繁に発生しているため、安易に情報を拡散するのではなく、しっかりと情報源を調べることが大切です。
陽性判明後にバスに乗車していた
当初の報道では、女性はPCR検査の結果を待たずに高速バスで東京に帰っていました。
しかし、この女性は保健所の聞き取り調査に対して虚偽の説明を行っていたことが発覚しました。
新しい発表によると、この女性は自身が陽性であることを知った上でバスに乗っていたのです。
東京都に住む20代会社員女性が帰省先の山梨県で新型コロナウイルス感染が確認された問題で、
県は3日、
帰京に使った高速バスは1日夜ではなく、
陽性判明直後の2日朝の便だったと訂正した。女性が保健所に虚偽の説明をしていたという。
※「産経新聞」より引用
(2020年5月3日配信)
あまりにも無責任な行動に対して、ネット上では更に批判の声が上がっています。
世間の反応
陽性と知ってバスに乗ったんなら、
これを犯罪と呼ばずにおくのは断じておかしい。この女性が感染させた結果にならなくとも
テロ関連の罪名を適応すべき。
未必の故意的な何かに該当するんじゃないの、
コロナ感染の疑いあるのに
山梨帰省して多数の人と接触して陽性判明後に帰京した20代女性会社員の人
山梨の20代の帰省した女
保健所に嘘ついて陽性判明後に高速バスに乗るとか、テロリストだろ!
知人にチクられてるんだから
もう総スカンだろうな偽計業務妨害で逮捕しろ。
56例目:女性から男性への感染が確認される
その後の発表により、20代女性と接触していた男性(20代)の感染が確認されました。
山梨県のHPでは、新たに感染が確認された20代男性の素性は公表されていません。
そのため、2人が「いつ」「どこで」接触したのかは分かっていません。
ただ、爆サイには「友人」との書き込みが確認されています。
この男性は女性の友人。
ただ、BBQには参加していないとのこと。
嘘をついた理由は「犬が心配だったから」
保健所の聞き取り調査に対して虚偽の申告をした理由について、20代女性は「犬が心配だった」と述べているようです。
女性が虚偽の説明を保健所にしていた。
女性は
「飼っている犬が心配だった」
などと述べているという。
※「毎日新聞」より引用
(2020年5月3日配信)
この説明が更なる炎上を招いており、「犬のせいにするな」という怒りの声が殺到しています。
他者への配慮や想像力がないという点では、安倍総理や岡村隆史さんと通じる部分があります。
【5月5日追記】”本当”の行動履歴が公表される
保健所の聞き取り調査に対して、虚偽の説明をしていたことが発覚した20代女性ですが、”本当”の行動履歴が明らかになりました。
山梨県のHPで公表された行動履歴(立ち寄り先)がこちらです。
上記の通り、この女性は友人自でBBQをした後、「整骨院」と「ゴルフ場」に立ち寄っていたのです。
これは今回の聞き取り調査で”新たに”判明した事実です。
整骨院については濃厚接触者は0人と報告されていますが、ゴルフ場での濃厚接触者については公表されていません。
当然、ゴルフ場には他の一般客もいたことが予想されます。
「ガラケー女」(デマ)と同じ展開になる?
真偽不明の情報は、全て爆サイにリークされたものでした。
誰が言い出したのか分からない「渡辺」という苗字から、「某アイドルと同じ名前」という情報が追加され、それが「渡辺まゆ」という名前を生み出したと思われます。
その後、ネット上では「渡辺まゆ=20代女性本人」という”前提”で証拠探しが行われており、顔写真や勤務先などの情報が拡散される事態に発展しています。
この状況は、「ガラケー女」のデマ事件と全く同じ構図です。
■ガラケー女
あおり運転をした主犯の男は直ちに逮捕されたものの、同乗者であるガラケー女は逮捕されずにいました。
そのため、義憤に駆られたネットユーザーが特定作業を開始。
その結果、全く無関係な女性が「ガラケー女」に仕立て上げられてしまったのです。
無実の罪を着せられた女性は自身のFacebookで無関係であることを主張。
しかし、それでも誹謗中傷のコメントが止むことはありませんでした。
ところが、その女性が無実を訴えた当日に”本物”のガラケー女が逮捕されたことで、”特定”された女性が無関係であることが証明されたのです。
無実の罪を着せられた女性は記者会見を開き、「ガラケー女」のデマを拡散した人物に対して法的措置を宣言。
これにより、この騒動は沈静化したのです。
無関係な女性が”犯人”として”特定”された理由は以下の通りです。
(1)無関係な女性が主犯(男)のインスタをフォローしていた
(2)ガラケー女と同じ服装をしていた
(3)ガラケー女を同じブランドのアクセサリーを身に着けていた
これらの理由からガラケー女だと特定されたわけですが、最初から裏付けを取っていれば、人違いであることは明らかでした。
ところが、大多数のユーザーが無検証・無批判のまま情報を拡散してしまったことで、ガラケー女のデマが発生してしまったというわけです。
今回の20代女性についても、ネット上に流布している情報を裏付けるものは一切ありません。
そのため、ガラケー女の時と同じように、全く無関係な女性が巻き込まれている可能性があるのです。
ネット上では女性の「顔写真」や「勤務先」などに加え、家族の写真や父親の会社に関する情報も出回っています。
もし、これらの情報を拡散してしまった方は削除するようお願い致します。
特に、女性の勤務先や父親の会社に関する情報を拡散した方は注意が必要です。
その情報が事実か否かに関わらず、具体的な会社名を挙げたことで、その企業が風評被害に遭う可能性があります。
もしそうなれば、企業側から法的措置を取られる可能性があります。
また、その企業が倒産(または閉店)に追い込まれれば、巨額の賠償金を請求されることでしょう。
”第二のガラケー女”を防ぐためにも、情報を鵜呑みにするのではなく、その情報源(一次情報)を自分で調べるようにすることが大切です。
勤務先に関する情報がデマだと確定
真偽不明の情報が飛び交っている中、勤務先に関する情報が「デマ」であることが”確定”しました。
爆サイへのリークがきっかけで、ネット上には「勤務先=マリアージュフレール」という情報が拡散されていました。
しかし、この情報を受けてマリアージュフレールが公式にデマだと否定したのです。
そのため、勤務先以外の情報もデマだと疑った方がいいでしょう。
マリアージュフレールは今回のデマに関して法的措置を示唆しています。
デマの発信者やそれを拡散した人間は刑事・民事上の法的責任を追及される可能性があります。
もし、マリアージュフレールのデマを拡散した方は即刻削除して下さい。
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