こんにちは。ミライです。
2020年5月19日、「愛媛新聞ONLINE」にて特別定額給付金を騙る詐欺メールの存在が報じられ世間の注目を集めています。
同紙によると、その詐欺メールには「特別”低額”給付金」と記載されているようです。
正:特別”定額”給付金
詐欺:特別”低額”給付金
一体、特別低額給付金とはどんな詐欺なのでしょうか?
目次
金融機構より『特別低額給付金』について重要な受取書類をお預かりしております
特別低額給付金の詐欺メールについて愛媛新聞ONLINEは次のように報じています。
新型コロナウイルスの緊急経済対策として、
政府が全国民に一律10万円を配る特別定額給付金に便乗し、
偽サイトに誘導して個人情報などをだまし取るための特殊詐欺とみられるメールが
愛媛県警警察官に送られていたことが18日、分かった。
メールは6日付で、
差出人が大手運送会社の「再配達受付センター」名で、
件名に「金融機構より『特別低額給付金』について
重要な受取書類をお預かりしております」とある。
本文にはサイトのアドレスとともに、
不在連絡票を投函(とうかん)したので
配送の希望日を設定するよう書かれていた。
同社はホームページで全く同じ件名、
ほぼ同じ内容の事例を公表。偽サイトに誘導する「フィッシング詐欺」として、
アクセスしないよう呼び掛けている。
(2020年5月19日配信)
上記の通り、世間に出回っている詐欺メールには「重要な受取書類をお預かりしています」という文言が含まれているようです。
実際に送られてきた詐欺メールの文面がこちらです。
実在する運送会社の名前を騙っているため、経済的に困窮している方はメールに記載されたURLをクリックしてしまう恐れがあります。
しかし、特別定額給付金に関する書類は全て役所から送られてくるため、金融機関から書類が送られてくることはありません。
一体、この詐欺メールはどこの運送会社の名前を騙っているのでしょうか?
世間の反応
特別「低額」給付金のところが秀逸。
たしかに高額ではないしね。
以前に詐欺メールで中国武感市と書いたグループの犯行か。
警官にも届いたって‥
なんでこういうのって
ろくに取り締まりしないのかな…刑罰軽すぎるから
やりたい放題なんじゃないの?
日本語がおかしい
文章を作成したのは外国人かな
低額とは嫌みのつもりか
SAGAWA再配達受付センターのURLがどこか判明
詐欺メールの出処を調べたところ、「佐川急便」の名前を悪用していることが分かりました。
実は、佐川急便も今回の詐欺メールを把握しており、自社のHPで注意を喚起していたのです。
※「https://www2.sagawa-exp.co.jp/whatsnew/detail/721/」より引用
現在のところ、佐川急便以外の社名は確認されていません。
しかし、今後、同社以外の名前を騙る詐欺メールが出回ることが予想されます。
ちなみに、偽サイトのURLを調べたところ、複数のアドレスが確認されたのです。
上記の通り、詐欺メールに記載されている偽サイトのURLは、「規則性のない英数字の組み合わせ」なのです。
恐らく、機械などで自動的に生成(または取得)したURLを使用していると思われます。
一般的に考えて、真っ当な企業が無作為の英数字をURLに設定することはありません。
そのため、佐川急便やヤマト運輸などの実在する企業からメールが送られてきても、必ずURLをチェックしてからアクセスするようにしましょう。
ネット上には無数の偽サイトが存在しており、その見分け方については以下の記事で触れています。
偽サイトのURLにアクセスしたらどうなる?
万が一、偽サイトのURLにアクセスしても、即座に被害に遭う可能性は低いと思われます。
というのも、こうした偽サイトの目的は「フィッシング詐欺」だと推測されるからです。
フィッシング詐欺とは、ユーザーを偽サイトに誘導させ、電話番号や口座番号などの個人情報を入力させます。
そこに入力された個人情報は詐欺師の間で売買・共有され、その人物が詐欺のターゲットとなるのです。
つまり、フィッシング詐欺の目的は「詐欺を行うための入り口」というわけです。
そのため、偽サイトにアクセスしても、即座に被害に遭う可能性は低いと思われます。
ただし、これは「偽サイト=フィッシング詐欺」という前提の上での話です。
詐欺以外には「コンピューターウイルス」の可能性も考えられます。
この場合、偽サイトにアクセスした瞬間にパソコンがウイルスに感染します。
偽サイトには詐欺やウイルスなど様々なリスクが予想されるため、決してアクセスしないようにしましょう。
最近のコメント