「外交史」や「国際政治」を主な研究テーマにしている袁教授ですが、ここに来て中国で拘束されていることが明らかになり世間の注目を集めています。
一体なせ、彼は拘束されてしまったのでしょうか?
中国で拘束されている袁教授について「STVニュース北海道」は次のように報じています。
去年(2019年)、
中国を訪れてから行方不明になっている北海道教育大学の中国人の教授について、
中国外務省は、
スパイ容疑で中国当局の取り調べを受けていると明らかにしました。
中国外務省の報道官は26日の会見で、
行方不明になっている北海道教育大学の袁克勤教授が
スパイ容疑で中国政府の国家安全部門から取り調べを受けていると明らかにしました。
袁教授は中国国籍で、
道教育大学で国際政治学などを教えていましたが、
去年(2019年)5月、
母親の葬儀のために中国に一時帰国した直後から、
連絡が取れなくなっていました。
中国当局が袁教授の拘束を認めたのは初めてです。
容疑の具体的な内容は不明ですが、
報道官は「袁教授は法律に基づいた審査をうけ、
犯罪行為を認めた。事実は明らかで証拠もある」
と話をしています。
(2020年3月26日配信)
上記の通り、拘束された理由は「スパイ行為」でした。
中国当局は法律に則って捜査を行い、その結果、袁教授はスパイ行為を認めたようです。
この発表が事実であれば、袁教授は逮捕・起訴されるでしょう。
もし、実刑が下されれば、彼が日本に戻ることは当分先になると思われます。
一体、スパイ行為とは何をしたのでしょうか?
共産国あるある。
国民はそれを知ってるが、
最低限の生活、
そして、目覚ましい発展で自分を納得させてる。今回のコロナ隠蔽事案などで、
国民は、多くの事を学んで頂きたい。
似たような話を近くでも聞いた事ある。
日本に生まれてよかったとつくづく思う。
スパイを逮捕できない日本に生まれてよかったw
現在のところ、袁教授のスパイ行為については詳細が明らかにされていません。
そのため、彼が何をしたのかは不明なのです。
中国当局は「袁教授が犯罪行為を認めた」と発表しています。
しかし、中国は共産党による一党独裁体制が続いているため、政府にとって不都合な情報は隠蔽される傾向にあります。
新型コロナウイルスが早期の段階で確認されていたにも拘わらず、それを隠蔽していたことは中国政府の”闇”を如実に物語っています。
そのため、袁教授の拘束も恣意的なものである可能性は十分に考えられます。
もし、今回の拘束が恣意的なものであれば、袁教授は無実の罪で投獄されるかもしれないのです。
スパイ行為の詳細については新しい情報が入り次第、追記します。
2019年から袁教授と音信不通が続いていたため、日本国内の有志が「緊急アピール」を行っていました。
この緊急アピールでは袁教授の安否を問う声明が出されています。
緊急アピールの声明がこちらです。
私たち研究仲間と友人一同は、
袁克勤・北海道教育大学教授の中国での安否について憂慮しています。
わが国の人文・社会系の学界におい
て戦後東アジア国際政治史研究の著名な学者の一人である袁克勤・北海道教育大学教授の安否について心配しています。
袁教授は、
2019年6月に親族のご不幸という事情により中国に一時帰国されましたが、
それ以後、
現地にて音信不通となっています。
袁教授は、
現在、高血圧による体調不良で中国にて療養中であるとの伝聞情報がありますが、
すでに半年以上も連絡がとれない状態が続いております。
在札幌中国総領事館、
北海道教育大学など関係諸機関も袁教授の安否について調査などをされていると確信しますが、
袁教授が現在、
中国でどのような状況で暮らしておられるのか、
教授の安否について確認できる情報をお持ちの方がおられましたら、
なにとぞお知らせいただきたくお願い申し上げます。
また研究仲間・友人一同、
袁教授が一日も早く、
日本に無事にお戻りになり、
教壇に復帰されることを切に願っています。
※「http://university.main.jp」より引用
ただ、この緊急アピールは袁教授の安否確認だけが目的ではありません。
こうした声明文を出すことにより、袁教授の身に危険が迫っていることを世界に周知させることが出来れば、中国を牽制することが可能になります。
もし、袁教授の存在を世界に知らしめることが出来なければ、中国は密かに彼を”抹殺”することが出来ます。
秘密裡に暗殺が遂行されないために、こうした緊急アピールは非常に有効な手段と言えます。
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