こんにちは。ミライです。
香川県で成立した「ゲーム条例」を巡り、”ある疑惑”が取り沙汰されています。

一体、その疑惑とはどんな内容なのでしょうか?
目次
香川県のゲーム条例を巡りステマ疑惑が浮上
ゲーム条例を巡る疑惑について「KSB瀬戸内放送」は次のように報じています。
4月1日に施行された香川県の「ネット・ゲーム依存症対策条例」についてです。
県民や事業者に条例について意見を募った「パブリックコメント」は
これまで「概要版」しか公開されていませんでした。KSBの記者が情報公開請求した意見の「原本」が13日午後、開示されました。
「現在、寄せられた意見の仕分けをしているんですが、
メールで寄せられた賛成意見にはいくつかのパターンがあることが分かりました。」
「同じものを重ねています。
例えばこちら。
『条例通過により明るい未来を期待して賛成します。
賛同します』といったほぼ同じ文言の、
1行だけの文章が多く寄せられています」
「こちら、メールで寄せられた意見なんですが、
パブリックコメントへの意見賛成いたします。
という全く同じ文面、改行のスペースまで同じのものがたくさんあります。」
「送信日時を見てみますと、
2月1日の11時21分、21分、22分、22分、23分…と、
短い時間に相次いで送信されていることが分かります」
(2020年4月14日配信)
上記の通り、ゲーム条例に関する市民の意見には、全く同じ文言の文章が大量に投稿されていたのです。
送信時間も僅差であることから、同一人物が同じ内容を立て続けに投稿(送信)したと思われます。
そのため、ネット上では「世論操作」や「ステマ」などの疑惑が浮上しているというわけです。
一体、この文章を投稿した人物は誰なのでしょうか?
世間の反応
酷いを通り越して露骨で幼稚な工作活動が丸見えですね…
何ですかね、この県は一体。
パブコメ閲覧をし、
その情報を漏らしたら罰するなどという条件を以前付けていましたが、
やましい事があったからでしたね。徹底的に洗い出して
県民および国民の前で弁明をして頂かないといけませんね。根本的な民主主義を揺るがす事を平然と行っていたのだから。
コレは流石にあかんやつ……
本当にやったのが誰かは決めつけられないけど、
少なくとも議会の信用は地に落ちたわな、ただでさえあんなヤバい条例通して笑いモノなのに…
県民がちゃんと選挙に行って、
自分達がお馬鹿じゃないことを証明する未来を期待します
完全にクロですね。
業者を雇ってコピペ投稿を依頼したと見て間違いないでしょう。
特に寄せられたコメントの内容がたった3パターンに集中しており、
1分ごとに同内容のコメントが連投されてるのはもう笑うしかありません。時間がないから早く投票しようと言った人間が主犯ですね。
事前に中身を見て、
じっくり見られたらバレると分かっていたから急かしたのでしょう
ステマ疑惑の文章は「192.168.7.21」のIPアドレスから投稿されていた
同じ文言を立て続けに投稿は発信者は誰なのでしょうか?
公開された資料では名前などの個人情報は全て非公表になっています。
しかし、「IPアドレス」だけは公開されていたのです。
問題の文章を投稿したIPアドレスがこちらです。

上記の通り、ステマ疑惑が指摘されているIPアドレスは「192.168.7.21」でした。
ITジャーナリストの篠原修司さんによると、一連の投稿は同一のネットワーク内から投稿された可能性があるようです。
注目は投稿者のIPアドレスがプライベートIPアドレスになっている点です。
192.168~から始まるのは、
同一ネットワーク内からの投稿を意味します。
そのためグローバルIPアドレスからの異なる投稿が存在すれば、
192.168.7.21からの投稿はすべて内部からの投稿、
つまり自作自演だったと判断できます。
ステマ(自作自演)疑惑を後押しするかのように、条例の成立を急かす議員がいたようです。
議会の条例検討委員会はパブリックコメントは「多数決ではない」としていますが
最終会合では、「賛成も多いし早く採決しよう」
と促す声があり、
20分で審議は打ち切られたということです。
※「KSB瀬戸内放送」より引用
(2020年4月14日配信)
もし自作自演が事実であれば、この議員がステマ投稿を依頼した張本人だと思われます。
IPアドレスで何が分かる?ステマ投稿者の特定は?
IPアドレスが公開されたことで、ネット上では発信者(投稿者)の特定作業が開始されています。
しかし、問題なのは「IPアドレスで何が分かるのか?」ということです。
そこで、IPアドレスから得られる情報について調べたところ、以下の事実が確認されたのです。
2012年、
IPアドレスを証拠とした誤認逮捕事件が相次ぎ、
「IPアドレス」に対する誤解や理解不足が取り沙汰されています。
また、
IPアドレスから個人情報が漏れるという噂を耳にした方もいるのではないでしょうか。ワンクリック詐欺などでは、
IPアドレス情報を取得した(俗に「IPを抜く」等と表現されます)と脅す手口も報告されています。
しかし、
これらの噂は事実ではありません。IPアドレスからは、
個人情報を特定する情報を得ることはできないのです。
※「https://www.geolocation.co.jp」より引用
上記の通り、IPアドレスからは個人情報(名前・住所・電話番号など)は特定できないのです。
そのため、今回の投稿者も現在の情報だけでは身元特定は不可能ということになります。
発信元は香川県庁の政策課?
IPアドレスだけでは発信者(投稿者)の特定は不可能です。
しかし、ネット上では発信”元”として”ある疑惑”が指摘されていたのです。
その疑惑というのが「発信元=香川県庁の政策課」という説です。




上記の通り、Twitter上では一連の文章の発信元として「政策課」が疑われているのです。
香川県議会がステマ疑惑に反論
今回の自作自演疑惑が浮上すると、香川県議会は次のような反論を行いました。
「192.168.7.21」はどのような場合に表示されるのか、
香川県議会事務局に聞いたところ、
次のような回答がありました。
「香川県議会ホームページにご意見・お問い合わせというフォームがあり、
そこから送られたものを印刷すると
どれもこのような表示になります」
(議会事務局)
※「ねとらぼ」より引用
(2020年4月14日配信)
上記の通り、問題のIPアドレスはHPの「お問い合わせフォーム」を経由した場合に割り振られるようです。
しかし、HPの「お問い合わせ」から送られた意見は、パブリックコメントとしては採用しない方針だったのです。
しかし、
明確な案内がない「ホームページの『ご意見・お問い合わせ』フォームから送信」というイレギュラーな方法(場合によっては受理されない可能性もあった)を、
なぜこんなにも多くの人が採ったのか、
という疑問は依然として残ります。
現在の時点において、ゲーム条例の可決について水増しなどの不正があったという事実は確認されていません。
しかし、県議会の説明だけでは納得できない部分が存在することは確かです。
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