こんにちは。ミライです。
今回は、1973年12月に発生した「豊川信用金庫取り付け騒ぎ事件」を取り上げます。
この事件では女子高生3人の他愛のない会話が周囲に曲解された結果、大規模な取り付け騒ぎへと発展し、わずか2週間足らずで豊川信用金庫から約14億円の預貯金が引き出され、同信用金庫が倒産危機に瀕しました。
この取り付け騒ぎが、2024年1月31日放送の「世界の何だコレ!?ミステリー」で特集されます。
一体、この女子高生3人は誰なのでしょうか?
また、取り付け騒ぎのその後はどうなったのでしょうか?
豊川信用金庫事件|取り付け騒ぎの犯人は誰?女子高生の名前/その後/クリーニング店はどこ?
冒頭でも述べた通り、今回の取り付け騒ぎは女子高生3人の会話から発生しました。
しかし、女子高生が交わした会話は以下のような内容でした。
ちょうど豊川信用金庫に就職が決まったAが,その話を友人のB,Cにした.
するとB,Cは「信用金庫は危ないわよ」とからかった.
この危ないという表現はもちろん,経営が危ないという意味ではなく,単に強盗等に入られる危険性がある,ということを意味する表現であったそうだ.
※「https://www.eco.nihon-u.ac.jp/center/economic/publication/journal/pdf/49/49-07.pdf」
上記の通り、確かに女子高生の2人(BとC)は「信用金庫は危ない」と発言していましたが、それは「経営的に危ない」という意味ではなく、「強盗などの犯罪面で危ない」という意味でした。
これを受けて、豊川信用金庫に就職が決まった女子高生Aが親戚に「信用金庫は危ないのか?」と聞いたところ、その親戚はこれが「豊川信用金庫」を指していると勝手に解釈してしまったのです。
こうして「豊川信用金庫が危ない(=潰れそう)」という誤解が拡散し、最終的に取り付け騒ぎに発展したというわけです。
女子高生による他愛のない会話が誤解され、デマとして拡散・伝播したルートが以下の動画で解説されています。
この動画によると、デマの拡散に大きく加担してしまったのはクリーニング店の従業員(主婦)とのこと。
ただ、今回の取り付け騒ぎは悪意のない誤解による騒動だったため、警察は犯罪性がないとして誰も逮捕していないのです。
そのため、女子高生3人やクリーニング店の従業員の素性(名前・年齢・顔写真・店名)は公表されていません。
1970年代に起きた豊川信用金庫事件でうわさを流した女子高生は、その後偽証罪か何かで逮捕されたのですか?
逮捕されていません。
ことの発端は、友人の「豊川信用金庫に内定した」に対して、「信用金庫は(強盗が入るから)危ないよ」と答えたもの。
彼女に悪意はなく、単なる友人とのおしゃべりです。
これでは信用毀損罪や業務妨害罪にもあたりません。
しかし友人は「信用金庫は危ない」が「豊川信用金庫が危ない」に聞こえて、親類に相談したせいで話に尾びれ背びれがついていきました。
世間知のない女子高生の話を、大人が噂話にするほうがおかしい。
※「https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12125212597」より引用
下記PDFでは今回の取り付け騒ぎが学術的に分析されていますが、登場人物はいずれもイニシャル表記で、個人の実名や店名などは全て伏せられています。
https://www.eco.nihon-u.ac.jp/center/economic/publication/journal/pdf/49/49-07.pdf
世間の反応
話の出処である女子高生に辿り着いている事と、それを調査した人が凄いと思った。
デマ自体は悪質だけど、女子高生たちとしてはただ雑談してただけなんだよねえ……
なんなら本人たちが一番驚いただろうなぁ
誰が悪いとかではなく、集団で「こうだ」と信じこむと恐ろしいということですね。
ひとりひとりが客観的に考える力を持ち、それを実践しなければいけない。
※「(h)ttps://www.youtube.com/watch?v=zKOZtXHA-7k」より引用
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