こんにちは。ミライです。
2020年4月13日、Twitter上では輸血に関するデマが拡散されています。
一体、どんなデマが出回っているのでしょうか?
「輸血は生理食塩水で代用できる」というデマが拡散
Twitter上で拡散されている「輸血」に関するデマがこちらです。
上記の通り、この人物によると、「輸血は生理食塩水で代用できる」という”真実”は、医学会の利権のために隠蔽されているとのこと。
もし、これが事実であれば、世界から「輸血」という概念が消滅することになります。
世間の反応
トレンドで生理食塩水ってあって、
何?
生理食塩水が効くとか意味わかんないこと言い出したん?って思ってみたら
それ以上にやばいこと言ってる人いた…生食入れても血液ただ薄めるだけだし
ボリュームはあげれるかもだけど
効かねえだろ…ばかか……
生理食塩水が血液製剤の代わりにはならない。
だからこそ、
こんな時勢でも献血に行きました。クラスタ形成を避ける為に待合室は人が少なかったけど、
入れ代わり立ち代わり常に献血者が来てました
#生理食塩水 がハッシュタグ化して騒ぎになってるので何事かと思えば。。。。。。。。
言い出した本人も大概なのだが
これを信じる人が居るならば、
基礎教育の敗北でしかない。
なぜ生理食塩水が輸血の代用になる?理由は?
一般的な知見があれば、生理食塩水が輸血の代用にならないことは既に知っていることでしょう。
しかし、今回に限らずネット上では「代用できる」という意見が散見されます。
なぜ、このような誤解(デマ)が浸透することになったのでしょうか?
そこで、誤解(デマ)の生じた理由について調べたところ、次のような「Q&A」が確認されたのです。
質問1.
輸血用血液製剤の希釈液として
輸液を使用したいのですが
どのようなものがよいですか。
回答.
通常、輸血用血液製剤を希釈する必要はありません。赤血球M-A-P 「日赤」のヘマトクリットは約60%です。
何らかの理由で希釈する場合は、
生理食塩液のみが使用可能ですが、
腎不全、心不全等の患者についてはナトリウム負荷にご注意ください。
※「https://www.uoeh-u.ac.jp」より引用
上記の通り、輸血用血液製剤を希釈する場合には、生理食塩”液”の使用が可能と記載されています。
しかし、希釈用に使用されるのは生理食塩”液”であり生理食塩”水”ではありません。
両者の違いは「塩化ナトリウム」の含有量と浸透圧の差です。
一般的には輸血用血液製剤を希釈する時のみに使用される生理食塩”液”が、いつしか「代用できる」という誤った認識へと発展し、現在のような誤解(デマ)が生じたと思われます。
千島学説は嘘?
生理食塩水を輸血に「代用できる」とツイートしていた人間は「千島学説」の信奉者でした。
しかし、千島学説は科学的・医学的根拠に基づていないため、有識者の間では「嘘」や「トンデモ理論」などと批判されているのです。
一時期、
私の周りで「千島学説」なるものが流行りました。
彼はその学説を根拠に
「もう、ガンは怖くない」
と力説してたので、
最初は私も「へ~、そんな説があるんだ~」
と受け止めていましたが、
ちょっと調べると、
それは完全なデタラメであることを知りました。
※「https://katamich.exblog.jp/16504061/」より引用
そのため、この学説に基づいた主張は全てデマとなります。
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