こんにちは。ミライです。
2020年4月5日、ネット上に新型コロナウイルスによる医療崩壊を警告するメールが拡散されています。
「日赤医療センタードクターから」の題名で始まるメッセージは、主にLINEやFacebookなどのSNSで拡散されているため、1度は目にしたことがあるかもしれません。
果たして、このメッセージは真実なのでしょうか?
また、このメッセージは誰が発信したのでしょうか?
日赤医療センターのドクターからコロナウイルスに関する警告
新型コロナウイルスに警鐘を鳴らすメッセージがこちらです。
上記の通り、このドクターは「日赤総合病院」に勤務しているようです。
ドクターによると、この病院は既に満床で”医療崩壊”が想定されているとのこと。
このまま感染拡大が続き、感染爆発(オーバーシュート)が起きれば、「命の線引き」を行わなければならないと警告しています。
命の線引きとは、助かる見込みの高い患者を優先して治療することを意味します。
つまり、裏を返せば、助かる見込みの薄い患者は切り捨てるわけです。
医療に携わる人間にとって、これほど心を痛める事態はないでしょう。
メッセージの内容自体は非常に真っ当であるため、これを受け取った人間が”善意”で拡散しています。
チェーンメールでデマ確定!日赤総合病院は存在しない
問題のメッセージには医師の勤務先は記されているものの、肝心の実名は記載されていません。
そのため、ネット上では「チェーンメールではないか?」と疑う声も散見されます。
そこで、医師の勤務先である「日赤総合病院」について調べたところ、この病院は存在しないことが分かったのです。
そもそも日赤総合病院とかいう文言のまま載ってる信憑性のあるサイトが全く見つからないんだが
日赤総合病院ってどこ?
聞いた事無い。
日赤総合病院ってどこだよw
働いてるやつが自分とこの病院の名前間違うかよw
デマ拡散すんなや
日赤総合病院と言う病院はない。
上記の通り、自分の勤務先を間違える人間などいないでしょう。
ましてや、”実在しない病院”を勤務先として記載するという間違いなどあり得ません。
このことから、LINEやFacebookを中心に拡散しているメッセージは「デマ」で「チェーンメール」であることが確定しました。
メッセージの内容自体は真っ当なものですが、正確ではない情報が記載されているため、拡散しないようにしましょう。
日赤医療センターのドクターは誰?
「日赤総合病院」という病院は存在しませんが、問題のチェーンメールの発信元として”実在する医師”の名前が記載されていました。
その医師というのが、「栁 麻衣」医師です。
問題のメッセージはチェーンメールでしたが、柳医師は実在しているため、デマだと知らずに拡散してしまう人間が多数いたようです。
※「日赤医療センター」より引用
また、今回のチェーンメールには複数のパターンがあり、別の医師の名前が記載されているケースもあるようです。
日赤医療センターの医師からのメッセージ
全く同じ文面で違う医師の名前で回ってくるんだが……
「日赤総合病院」および「医師の名前が複数ある」という事実から、ネットで拡散されているメッセージはデマです。
繰り返しになりますが、拡散しないようにしましょう。
世間の反応
日赤医療センタードクターを名乗るチェーンメールが発生しているようで、
うかつにもリツイートしてしまっていたので取り消しいたしました。ごめんなさい。
日赤医療センターをかたるデマ、
うちの家人にも来ていた。冒頭の病院名のところは伏せて改変してあったが、
その後の文章はそのまんま
やはりね。
昨日うかつにも拡散に手を貸してしまった日赤医療センタードクターの発信、
怪しくなって消したけど、
やはりデマっぽい。
日赤医療センターのデマ書いた奴誰だ!!
叔母が親戚LINEグループに拡散したから、
デマであること、
日赤に感染症病床が無いこと、
よってコロナ患者も居ないことを説明したら、
叔母の善意に文句付けるなって謎の袋叩きに遭った。情弱にスマホ持たせるな!!
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